
WordPressのタグの設定方法
カテゴリーと同様に記事をグルーピングするために使用する「タグ」。タグの新規追加方法や編集方法、記事にタグを設定する方法などを解説します。
- 2017/2/12
- 2016/3/23
WordPressには「カテゴリー」と「タグ」という似たような機能があります。カテゴリーの使い方は分かりやすいと思いますが、「タグ」をどうやって使ったらいいのか、タグは使った方がいいのかどうか分かりにくいと思います。
タグは上手く使えば便利な機能です。カテゴリーとの使い分けルールを理解して有効活用しましょう。
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タグとカテゴリーの違い
カテゴリーとタグの違いを表にまとめました。
カテゴリー | タグ |
---|---|
カテゴリー同士で階層化できる | 階層化できない |
投稿記事ごとに必須 | 必須ではない |
1投稿記事1カテゴリーが妥当 | 1記事複数タグでもOK |
(1つの投稿記事で複数のカテゴリーを設定することも可能)
カテゴリーとタグの一番大きな違いは階層化できるかどうかと必須かどうかでしょう。
一方で、カテゴリーとタグには以下のような共通点もあります。
- どちらとも投稿記事に設定するものである
- どちらも専用のURLを持ったページ(アーカイブページ)が作成される
これらの共通点が、カテゴリーとタグの使い分け方を難しくしている要因だと思います。
カテゴリー・タグの使い分けとSEO
よく「タグページは無意味なページだからインデックスさせないようにした方がいい」といったことが言われていますが、それはカテゴリーとタグを正しく使い分けていないからです。
タグの目的
タグはカテゴリーでの分類を補助する役割として使います。
例えば、「フルーツ」カテゴリの下に、「柑橘類」や「熱帯フルーツ」などの子カテゴリがあるとしましょう。
そこに、「ビタミンCが豊富」「ビタミンAが豊富」などのタグを用意してカテゴリーによる分類を補助すれば、ユーザーは目的の記事を探しやすくなるはずです。
タグを使う一番の目的は、ユーザーが興味をもったキーワード(タグ名)でつながった記事を探しやすくするためなのです。
本来の目的に沿ってタグを設定しているのであれば、タグアーカイブも立派なランディングページになります。
SEOを気にするあまりに、検索にヒットしそうなページがインデックスされていない…というのはもったいないと思います。
タグの活用例〜その1〜
タグの一番効果的な活用方法は、カテゴリーの補助として使う方法です。カテゴリーが縦軸での分類方法だとしたら、タグは横軸の分類方法として使うイメージです。
先ほどのフルーツを例にすると、「柑橘類」「熱帯フルーツ」という分類方法もあれば、「ビタミンCが豊富」「ビタミンAが豊富」という分類方法もありますが、どちらがカテゴリー・タグにふさわしいのかは、ユーザー目線でどちらの分類が主であるか?を考えればいいと思います。
分類方法はすべてのサイトに当てはまる正解はありません。サイトの内容とユーザーのわかりやすさを考えて作ればいいでしょう。
タグの活用例〜その2〜
カテゴリーを細かくしすぎてしまうとゴチャゴチャしてしまいますので、タグを小カテゴリとして考えて使うとスッキリする場合もあります。
例えば、「ホームページ作成」という親カテゴリ内には、「HTML作成方法」、「jQueryの使い方」、「SEO対策」といった、様々な小カテゴリーが考えられます。
ちょうどいいサイズの中カテゴリでまとめられればいいのですが、そうでない時には、タグを小カテゴリとして考えて使うとスッキリします。
タグの名前は「分かりやすさ」を前提に
タグは、その名前にも気を配りましょう。
例えば「HTML」というタグの名前からは、「HTMLの書き方の基本」なのか「HTMLタグ」なのかを判別する事はできません。
カテゴリー・タグにはユーザーが求めている記事が探しやすいような名前を付けておく事が重要です。
タグの編集画面
タグは「投稿」の中の「タグ」画面で、作成や編集ができます。
タグ画面の左側では新しいタグの作成を行い、画面右側には作成したタグが一覧で表示されます。
初期状態ではタグは一つも設定されていませんので、右側の一覧には何も表示されていません。
新しいタグを作成する方法
それでは新しいタグを作成してみましょう。
タグ画面左側のフォームに、タグの名前とスラッグを入力します。
スラッグとはURLのこと。
タグページのURLの一部になりますので、英数字にするのが無難です。タグの説明文を入力します。説明文は任意ですが、この説明文がタグページで表示されるようになっているデザインテンプレートもありますので、念のため入力しておきましょう。
「新規タグを追加」ボタンをクリックすると、タグが作成されて右側の一覧にも表示されます。
タグを編集する方法
作成したタグは、いつでも名前やスラッグなどの情報を変更することができます。
タグのスラッグを変えるとタグページのURLが変わってしまいます。
WordPressの標準仕様で、「スラッグを変える前のURL」から「スラッグ変更後の新しいURL」へ、自動的に転送されるようになります(301リダイレクト)が、一時的に検索エンジンからの訪問者数などに影響する可能性があります。
スラッグの編集は慎重に行いましょう。
クイック編集でタグを編集する方法
タグの名前とスラッグだけなら、タグの一覧画面から遷移することなく編集ができます。それがクイック編集機能です。
タグ一覧画面で、編集したいタグの行にマウスカーソルを合わせて、「クイック編集」をクリックします。
名前とスラッグが編集できるテキストボックスが表示されますので、それぞれを編集して「タグを更新」ボタンをクリックします。
クイック編集機能は、一度にたくさんのタグを編集しなくてはいけない場合に覚えておくと便利です。
タグを削除する方法
タグの削除は、タグ一覧画面から行います。
削除したいタグの行にマウスカーソルを合わせて、「削除」をクリックします。
また、一度のたくさんのタグを削除したい場合には、一括削除の機能を使うと便利です。
タグを一括削除する方法
削除したいタグの左側に表示されているテキストボックスにチェックを入れます。
タグの一覧の上下にある「一括操作」メニューから「削除」を選び「適用」ボタンをクリックします。
「適用」ボタンをクリックすると、何の確認もなく削除が実行されますので注意してください。
タグ一覧の左上にあるテキストボックスにチェックを入れると、表示されているすべてのタグを選択することもできます。
記事にタグを設定する方法
タグは、記事を作成・編集する投稿画面のサイドメニューに一覧表示されません。
そのため、タグ名を直接入力する必要があります。
投稿編集画面の右サイドメニューにある、タグのウィンドウ内のテキストボックスに、設定したいタグの名前を入力します。
テキストボックスに入力した文字が、すでに追加されているタグで使われていた場合は、そのタグがテキストボックスの下に表示されます。
表示されたテキストをクリックして、タグ名を入力することもでき、入力ミスによる誤ったタグの追加が防げます。
テキストフォーム横にある「追加」ボタンをクリックすると、記事にタグが設定されます。
設定したタグの左側にある「xアイコン」をクリックすると、そのタグが記事から外れます。(タグそのものは削除されません)
サイドメニューのタグの設置ウィンドウに表示されている、「よく使われているタグから選択」をクリックすると、他の記事に設定されているタグが一覧で表示されますので、その中から選ぶことでタグを設定することもできます。
タグ名は間違えて設定すると、新しいタグが作成されてしまいます。
例えば「お花見」が登録されていても「花見」で記事のタグを設定してしまうと、「花見」というタグが自動で作成されてしまいます。
いつの間にか膨大な数のタグが作成されていた……ということがないように注意しましょう。
WordPressのタグ管理に便利なプラグイン
WordPressのタグを管理する時に便利なプラグインをご紹介します。
Simple Tags
Simple Tagsは記事にタグを設定する時や、タグの管理が便利になるプラグインです。
以下の様な主な機能があります。
- 固定ページなどの、投稿記事以外のページでもタグを利用できるようにできる
- 投稿記事や固定ページに、設定されているタグとタグページへのリンクを設置できる
- タグの設定画面で登録済みの全てのタグを一覧で表示できる
Simple Tags – WordPress プラグインディレクトリ
Cool Tag Cloud
タグクラウド(タグの表示部分)のデザインをクールにしてくれるプラグインです。
普通のタグクラウドは下のようなデザインですが……
Cool Tag Cloudを使えば、下のようなデザインに変更することができます。
また、表示するタグの個数や、タグクラウドの文字サイズなどの調整も可能です。