
TeamViewerの使い方 – MacからWindowsを遠隔操作!
TeamViewerはパソコン遠隔操作用ソフト。Macに直接Windows環境を用意しなくても、MacからWindowsが操作できます。どうしてもWindows用ソフトを使いたい!という時に便利。
- 2018/9/22
- 2016/2/27
一昔前までグラフィックの事ならMacが最適と言われていた時期がありましたが、現在はWindowsでもMacでもできる事はほとんど変わりません。
と言うのは半分本当で半分うそ。
Windows版しか存在しないアプリもまだまだあるので、ほとんどの作業をMacでしていても、時々どうしてもWindowsが必要になるときがあります。
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Windowsじゃないとダメな時はどうする?
私はフリーランスなので毎月使った分のお金を記帳しておく必要があるのですが、記帳と確定申告の時に使う青色申告アプリの弥生の青色申告もWindows版しかありません。
(Macで弥生の青色申告を使うときはクラウド版を使うことになります)
あまり一般的なアプリではありませんが、自分が書いた記事やお客さんのサイトのページが、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンで何位に表示されているのか検索順位を調べるGRCというアプリもWindows専用です。
こういうどうしてもWindowsを使いたいというときに便利なのが、パラレルズなどの仮想環境を作るアプリ。Mac上でWindowsを動かす事ができ、Windowsアプリもゲームなどを除けば、ほぼすべてのアプリが正常動作するはずです。
それこそ一昔前まではMac上で動かす仮想環境でのWindowsなんて遅くて遅くて使い物にならないレベルでしたが、ここ最近はハードウェアの進化もあって、かなり実用的な速度で動きます。
Mac上でWindowsも使えてパフォーマンスも高いなら、めちゃくちゃお得な感じがしますが、デメリットもあります。それも、強烈なデメリットが。
パラレルズなどのデメリットとは?
パラレルズなどの一番のデメリットはお金がめちゃくちゃかかると言うことです。
パラレルズのアプリそのものはそれほど高価ではありませんが、当然パラレルズ上で動かすWindowsを買わなくてはいけません。
Windowsはパソコン1台に対して1ライセンスが必要なので、家にあるWindowsパソコンのWindowsをインストールするという使い方はNGです。
もちろん、そのWindowsパソコンではもうWindowsを使っていないということであれば問題ないとは思いますが、家にあるWindowsパソコンを使いつつパラレルズに同じシリアルナンバーのWindowsをインストールして使うのはご法度です。
つまり新しくWindowsを買い直さないといけないのです。
最近ではWindowsの価格も安くなってきたとはいえ、Windows10HOMEのパッケージ版で18,000円、DSP版でも15,000円前後ですので、そんなに使用頻度の高くないアプリを使うために出費する費用と考えると割高に感じます。
さらに仮想環境でWindowsをある程度のパフォーマンスで使うには、メモリ容量も8GBはほしいところですので、このメモリ増設分のコストも必要です。
2月25日段階のアップルストアでは、MacBookAirのメモリを4GBから8GBに増設すると、プラス12,000円かかります。
メモリを増設すれば、動画編集などの重たいアプリを複数起動してもMacの速度が落ちないなど、単にWindowsの仮想環境が快適になる以外の効果もあるとはいえ、パラレルズとWindowsの購入費用と合わせて約38,000円のコスト負担は躊躇するレベルです。
TeamViewer でWindowsを遠隔操作する!
コストの負担を良しとするならば、パラレルズを購入するのもアリですが、もしすでに自宅やオフィスなどにWindowsパソコンがある場合には、そのWindowsをMacから遠隔操作するアプリを使う方法もあります。
TeamViewer(チームビューワー)は、個人用途であれば無料で使える遠隔操作アプリです。
ネットワーク経由で遠隔操作しますので、さすがにWindowsそのものを使っているようなパフォーマンスは無理ですが、それほどカクカクするようなこともなく、十分に実用的なアプリです。
私のように、ちょこっとWindowsを使うだけに追加投資をするのはどうかなぁと考えている方は一度試してみてはどうでしょうか。
TeamViewerのセットアップ方法
それではTeamViewerのセットアップをする方法をご紹介します。このアプリは、遠隔操作するMac側と、遠隔操作される側のWindowsの双方にインストールする必要があります。
遠隔操作するMacのセットアップ
まずはTeamViewerのサイト(https://www.teamviewer.com/ja/)にアクセスしてアプリのイメージファイルをダウンロードします。
イメージファイルをダブルクリックしてマウントしたら、Install TeamViewerをダブルクリックします。
インストーラーが起動しますので、「続ける」をクリックしてインストールを進めます。
使用許諾の確認が完了すると、インストールの準備が完了しますので「インストール」をクリックします。
インストールが完了すると、初期セットアップのアシスタントが起動します。
Mac側はリーモート接続対象ではありませんのでこの処理はスキップしたいのですが、「スキップ」がクリックできないのでとりあえず「続行」をクリックします。次の画面で画面で「スキップ」をクリックして、Mac側の設定は完了です。
無人アクセス用のアカウントを作成
Windows側のセットアップをする前に、無人アクセス用のアカウントを作成しておきます。
遠隔操作する側のパスワードはランダムで変わりますので、その都度パスワードを確認する必要があります。
登録したアカウントにデバイスを登録しておけば、遠隔操作するWindowsにアクセスするたびにパスワードを入力する必要がなくなり、登録したデバイスをクリックするだけでアクセスすることができるようになります。
MacのTeamViewerアプリを起動して「登録」をクリックします。
ブラウザが起動しますので、Eメール、名前、パスワードを入力して「登録」ボタンをクリックします。
これでアカウントの登録が完了です。登録したパスワードは忘れないようにしましょう。
遠隔操作されるWindowsのセットアップ
まずはTeamViewerのサイト(https://www.teamviewer.com/ja/)にアクセスしてアプリをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとTeamViewerのセットアップウィザードが開始されます。
「インストール」、「個人/商用以外」を選択して、「同意する」をクリックするとインストールが始まります。インストールしたTeamViewerを起動して、左下に表示されている「アカウントにデバイスを割り当てます」をクリックします。
先ほど作成した無人アクセス用のアカウントのメールアドレスとパスワードを入力して「割り当て」をクリックします。
これでWindows側のセットアップは完了です。
TeamViewerの使い方
セットアップが完了したら、さっそくMacからWindowsを遠隔操作してみましょう。
MacでTeamViewerを起動したら、右側のウィンドウでアカウントのメールアドレスとパスワードを入力して「サインイン」をクリックします。
サインインすると、先ほど登録したWindowsパソコンの名前が表示されているはずですので、その名前をダブルクリックします。
これだけでWindowsの画面が表示されます。Windows側のディスプレイ解像度が高い場合、縮小して表示されますので画面全体がぼやけて表示されます。Macのディスプレイの解像度に合わせてWindows側の解像度も変更しておくと、くっきり表示されるようになります。
TeamViewerでディスプレイ解像度を変える方法
TeamViewerの表示メニューから、Windows側のディスプレイの解像度を簡単に変えることができます。
TeamViewerのウィンドウ上部にある「表示」をクリックし、「画像解像度」からMacのディスプレイ解像度に合わせたサイズを選択します。
あまり小さいサイズを指定してしまうと、Windows側での操作がしにくくなってしまいますので、小さくても1024×600程度のサイズくらいにしておくのがいいでしょう。
Macでコピーしたテキストや画像を遠隔Windowsに貼り付ける時の注意
Macでコピーしたテキストや画像は、遠隔操作しているWindows側に貼り付けることもできます。
コピーしたテキストなどをWindows側で貼り付ける際には、MacとWindowsのショートカットの違いを理解しておく必要があります。
Macでコピーしたテキストなどを貼り付ける場合は、「command + v」ですが、Windowsの場合は「control + v」です。
遠隔Windowsを操作中に、Macのキーボードで「command + v」を押してもコピーしたテキストなどは貼り付けられませんので、「control + v」を押して貼り付けましょう。
遠隔Windowsとファイルの受け渡しをする方法
TeamViewerを使って遠隔操作しているWindowsとファイルの受け渡しをしたい場合もあると思います。
Windows側のフォルダに共有設定をしてファイルの受け渡しをしてもいいのですが、TeamViewerにはファイルの転送や共有をする機能もありますので、それらの機能を使った方が便利です。
TeamViewerの「ファイルボックス」でファイルを共有する方法
受け渡ししたいファイルが一つだけの場合や、ファイルが保存されている階層が深い場合には、ファイルボックスを使ったファイルの受け渡しが便利です。
ただし、ディレクトリごと遠隔Windowsと受け渡しをしたい場合、ファイルボックスは使えませんので、後述する「ファイル転送」を使う必要があります。
TeamViewerのウィンドウ上部の「ファイル転送」をクリックし「ファイルボックス」を選択します。
Macのディスプレイ右側にファイルボックスが表示されますので、遠隔Windowsに渡したいファイルをドラッグします。
遠隔Windows側の右下に表示されているパネルを開くと、Mac側でファイルボックスにドラッグしたファイルが表示されています。
ファイル名を右クリックして「ダウンロード」をクリック。ファイルの保存場所を選んだらファイルがダウンロードされます。
TeamViewerの「ファイル転送」でファイルを共有する方法
複数のファイルを遠隔Windows側と受け渡したい場合や、ディレクトリごと受け渡したい場合にはファイル転送を使います。
イメージとしては、ホームページのアップロードをするときに使うFTPのようなイメージです。
TeamViewerのウィンドウ上部の「ファイル転送」をクリックし「ファイル転送」を選択します。
左側にMac、右側のWindowsのディレクトリが表示されている画面が開きますので、「親ディレクトリの表示」や「ドライブを表示」アイコンなどを操作しながら、目的のファイルやディレクトリが格納されているディレクトリを開きます。
遠隔Windows側でも、Macから転送されたファイルの格納場所を開きます。
遠隔Windowsに転送したいファイルやフォルダを選択して、「送信」ボタンをクリックします。「shift」キーを押しながら選択すると、複数のファイルを選択することができます。
TeamViewerはスマホのテザリングなどのネットワーク環境でも、比較的快適に使うことができます。
パラレルズを使ってWindowsの仮想環境を作る方法でもいいですが、Windowsパソコンを自由に使える環境を持っている方は、遠隔操作という手段もオススメです。
またTeamViewerでは、WindowsだけでなくMacやLinuxも遠隔操作することができます。
企業などが商用で利用する場合にはライセンス料が必要になりますので、詳しい情報はTeamViewerのウェブサイトでご確認ください。
このページはTeamViewer11とMacOSX EI Capitan、Windows10環境でのTeamViewerの利用方法を解説した記事です。他のバージョンなどでは操作方法が異なる場合があります。