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オンラインストレージのセキュリティは大丈夫?!利用規約を確認しよう!

オンラインストレージサービスの利用規約には、ユーザーの使い方によってはセキュリティリスクになる項目も。代表的なサービスの利用規約をセキュリティ観点からまとめてみました。

  • 2016/11/22
  • 2016/3/12

便利なオンラインストレージサービスの落とし穴


いつでもどこでも保存したファイルにアクセスできる便利なオンラインストレージサービス。
「あのファイルを家のデスクトップパソコンに置いてきちゃった!」という時でも、オンラインストレージサービスにファイルを同期させておけば、ブラウザでチャチャっとアクセスしてダウンロードすればOKです。

最悪、ハードディスクが壊れてしまっても、重要なデータをオンラインストレージサービスに預けておけば、すぐに復旧することも可能です。
さらに、どのサービスでも基本は無料で使うことができるので、良いことずくめのようにも思えますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

オンラインストレージを提供している企業の視点で考えてみましょう。
2TB(約2,000GB)のハードディスクを8,000円で購入したとすると、1GBあたり4円。オンラインストレージサービスの無料分の一般的な容量が5GBなので、ユーザー一人当たり20円のコストがかかる計算になります。

2007年にサービスをリリースした、オンラインストレージの老舗企業であるDropBoxは、2016年3月にユーザー数が5億人を突破したと発表しています。
(本当はもっともっと安いはずですが)仮に一人20円のコストがかかるとして、5億人のユーザーが利用すれば、100億円のコストがかかります。

データセンターの設備や管理費用なども合わせて考えれば、無料のユーザーを集めれば集めるほどコストがかさむことになります。

それでも、オンラインストレージを提供している企業が、無料のストレージを用意してユーザー数を増やそうとしているのはなぜでしょうか?

有料版サービスへの誘導の他に広告に利用される可能性も


オンラインストレージを提供している企業では、無料で利用出来る容量では足りなくなったユーザーに対して、有料でさらに多くの容量が使えるオプションプランを用意しています。

こういった有料プランへの切り替えを促して収益化しようと考えるのは自然な流れですが、Googleなどユーザーがオンラインストレージに保存したデータを広告などに二次利用することを利用規約で明記している企業もあります。

もちろん、プライバシーの問題に対する配慮や企業側が二次利用出来る範囲の制限もされていますが、利用するユーザーから見れば、あまり気持ちのいいものではありません。

とは言っても、オンラインストレージを提供している企業も営利企業である以上は、そこに商売の種がないと旨味がありませんので、仕方のないことです。

ユーザー側で出来ることは、きちんと利用規約を確認して、オンラインストレージに預けたファイルがどのような使われ方をするのか把握しておくことではないでしょうか。

利用規約、プライバシーポリシーを確認した上で、どのオンラインストレージを利用するのか決めるのが自衛の策だといえるでしょう。

代表的なオンラインストレージサービスの利用規約抜粋

GoogleDriveやDropboxといった、大手かつ代表的なオンラインストレージサービスの、利用規約やプライバシーポリシーの抜粋をまとめました。
特に、ユーザーがアップロードしたファイルの利用に関する点を中心にまとめています。

また、利用規約は企業側で修正することができるようになっていますので、定期的に規約の確認もしておいた方が無難です。

(当記事を見たユーザーが、当記事で紹介しているオンラインストレージを利用し、どのようなトラブルが発生したとしても、いかなる損害について当ブログ管理人は責任を持ちません。ご了承ください。)

GoogleDrive(Google利用規約)

Google利用規約には、以下の内容が書かれています。

本サービスにユーザーがコンテンツをアップロード、提供、保存、送信、または受信すると、ユーザーは Google(および Google と協働する第三者)に対して、そのコンテンツについて、使用、ホスト、保存、複製、変更、派生物の作成(たとえば、Google が行う翻訳、変換、または、ユーザーのコンテンツが本サービスにおいてよりよく機能するような変更により生じる派生物などの作成)、(公衆)送信、出版、公演、上映、(公開)表示、および配布を行うための全世界的なライセンスを付与することになります。
このライセンスでユーザーが付与する権利は、本サービスの運営、プロモーション、改善、および、新しいサービスの開発に目的が限定されます。

Google 利用規約 – ポリシーと規約より引用

GoogleDriveにファイルをアップロードした瞬間に、Googleが利用規約に書かれている用途、プロモーションなどで利用できるライセンスを認めることになります。

また、このライセンスはユーザーが利用を停止したとしても保持されることも明記されています。

このライセンスは、ユーザーが本サービス(たとえば、ユーザーが Google マップに追加したビジネス リスティング)の利用を停止した場合でも、有効に存続するものとします。

Google 利用規約 – ポリシーと規約より引用

GoogleDriveは、無料で15GBもの容量を使えますが、多くの人が利用を控えるのは、この規約があるためだと思います。

OneDrive(Microsoftサービス規約)

Microsoftサービス規約には、以下の記述があります。

お客様は、マイクロソフトに対し、本サービスをお客様および他のユーザーに提供するため、お客様および本サービスを保護するため、ならびにマイクロソフトの製品およびサービスを改善するために必要な範囲で、お客様のコンテンツを使用する (たとえば、本サービス上のお客様のコンテンツを複製する、保持する、送信する、再フォーマットする、表示する、コミュニケーション ツールを介して頒布するなど) ための世界全域における知的財産のライセンスを無償で許諾するものとします。

Microsoft サービス規約より引用

サービスの提供のため、サービスを保護するためという制限はあるものの、アップロードしたファイルを頒布することができるライセンスを許諾することになります。

仕事で使う場合など、他のユーザーには絶対に見せられない重要なファイルでも、OneDriveにアップロードしてしまうと、Microsoftに頒布する権利を与えることになってしまいます。

可能性に過ぎない話ではありますが、権利が与えられるというだけで、仕事では使えないかなと思います。

Dropbox


Dropboxの利用規約には、以下のような記述があります。

本サービスをご利用いただく場合、お客様はファイル、コンテンツ、メール、連絡先リストなど(以下「お客様の情報」)を Dropbox に提供します。

(中略)

Dropbox がお客様の情報をホストしたり、バックアップを行ったり、お客様のリクエストに基づき情報を共有する場合、Dropbox はお客様の許可を必要とします。

利用規約 – Dropboxより引用

Dropboxがアップロードしたファイルに対して、利用規約で書かれていることを行う場合には、ユーザーの許可が必要になります。
また、広告やサービス維持のためにDropboxが、ユーザーのファイルを利用できる権利については書かれていないため、そう言ったことはDropboxが一切できないようになっていると思われます。

ただ、アップロードした情報のスキャンなどは、ユーザー利便性の向上のために、Dropboxならびに提携している企業でも利用することができる権利は付与されます。

本サービスは、写真のサムネイル、ドキュメントのプレビュー、メールの整理、ファイルの簡単な分類、編集、共有、検索などの機能もお客様に提供します。こうした機能およびその他の機能は、Dropbox がお客様の情報にアクセスし、情報を保存およびスキャンすることを必要とします。お客様が本サービスをご利用いただくにあたり、お客様はこうした権利を Dropbox に許可し、その許可権は Dropbox と提携している提携企業および認定サードパーティにも適用されます。

利用規約 – Dropboxより引用

確かにサムネイルなどを作ってもらえると、ファイルを探すのが便利になったり、ダウンロードする前にプレビューできると、通信コストも抑えられるので便利です。

iCloud

iCloud利用規約には、以下の記述があります。

ただし、Appleは、常にコンテンツの適切性および本規約の遵守性を判断する権利を留保するとともに、当該コンテンツが本規約に違反し、その他好ましくないと認められるときは、いつでも、予告なく、独自の裁量により、そのコンテンツを事前に選別、移動、拒絶、修正および/または削除することができます。

iCLOUD TERMS AND CONDITIONSより引用

利用規約に違反しているかどうか、どうやってアップルが確認するのか、定期的に検閲しているのか、第三者からの通報などをきっかけにするのかはわかりませんが、規約違反が発覚した時には勝手に削除されてしまいます。

ただ、利用規約に違反するコンテンツ(例えば著作権法に違反するコンテンツ)は、勝手に削除されたとしても仕方がないと思いますので、あまり大げさに考えなくてもいいかなと思います。

Amazon CloudDrive

Amazon Cloud Driveの利用規約には、以下の記述があります。

アマゾンは、本サービスを提供し、また、本利用規約を行使するために、お客様ファイルを使用、保管、またはこれにアクセスする場合があり、お客様はアマゾンに対してこれらの行為に必要な許諾をするものとします。

Amazon Cloud Drive利用規約より引用

アップロードしたファイルに対して、Amazonがアクセスする場合があると書かれていますが、バックアップ目的や技術的サポートをするためという例が書かれていますが、「本規約を行使するために」とも書かれていますので、違法なファイルがアップロードされていないかなどを、検閲するということもありそうです。

オンラインストレージサービスはあてにしない

iCloudの利用規約には、以下のようなファイルのバックアップに関する記述もあります。

本サービスを通じてお客様が保存またはアクセスするコンテンツに、故意でない損害、破損または損失が生じないことを保証または担保するものではありません。

つまり、不可抗力だとしたらファイルが消えても責任は持たないし保証なんてしないよ。という意味です。

どうしても無くなったら困るファイルは、オンラインストレージに預けておくだけでなく、自分でもきちんとバックアップを取っておく自衛をしないといけません。

どのオンラインストレージサービスを利用する場合でも同じですが、あまりあてにはせずに、二重三重のバックアップの一つの手段として捉えておくのがいいでしょう。


セキュリティという点で考えると、無料の容量が大きいからとか、便利だからと言っただけの理由でオンラインストレージを決めるのは、非常に危険な行為です。

無料の容量は少ないものの、規約を見る限りではDropboxが一番安心してファイルを預けられるオンラインストレージなのではないかなと思います。

また、オンラインストレージが配布している専用のアプリをインストールすると、自動的にファイルがアップロードされてしまうものがあります。
機密性の高い書類が勝手にアップロードされてしまわないように注意しましょう。

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