iCalのカレンダーデータと連携を試してみる
Bento2ではiCalのカレンダーデータやタスクと連携をとる事ができます。そこで、Bento2でToDoを管理して、iCalのカレンダーでスケジュールの調整なども行えるライブラリを作成してみようと思います。
また、Bento2でToDoを管理する際のメリットとして、そのToDoの経過を記録できるようにしておきます。経過を管理できれば、今どういった事をやっていて進捗はどの程度なのかを瞬時に把握する事も可能です。
関連レコードリストでiCalイベントを追加する
今回作成するライブラリは「ToDo+α」と名付けて、期限や優先順位などの、ToDoリストとして基本的なフィールドを追加しておきます。
次に、「関連レコードリスト」から「iCalイベント」を選んでiCalカレンダーの内容を、ToDo+αに紐付けます。
次に、新しく作った「スケジュール -iCal-」というフィールドを、フォーム上に配置します。フォーム上に配置すると下の画像のようにスケジュールが表計算ソフトのように一覧できる表が表示されます。
たったこれだけの操作で、iCalとBento2の連携が出来るようになります。
Bento2上で表示するiCalデータの項目をカスタマイズする
作成したばかりのiCalデータの表では、タイトルや開始日、終了日などの項目が表示されるようになっています。表示されていない項目にも、メモやURLといった項目がありますので、これらの項目を表示させたりしてカスタマイズする事もできます。
iCalデータの表の右下に2つアイコンが並んでいますが、その2つのアイコンの左側をクリックしてみてください。
メインウィンドウ左下のフィールドリスト部分が変化したと思います。この部分で、表示する項目と非表示にする項目などをカスタマイズできます。
表の大きさや見やすさなども考慮して、最適な項目数になるようにカスタマイズしておいた方が良いと思います。
すでにiCalに登録されているスケジュールを関連付ける
まず、すでにiCalに登録されているスケジュールを、Bento2のToDo+αのレコードに関連づけしてみます。
iCalデータの表の左下の一番左のアイコンをクリックすると、下のようにiCalに登録されているイベントが一覧表示されたウィンドウが開きます。
この中から、Bento2のToDo+αに紐付けしたいスケジュールを選択して、「リストに追加」ボタンをクリックします。
これだけでiCalのスケジュールとBento2のToDo+αの関連づけが完了です。
もちろん、Bento2でスケジュールのタイトルを変更したりすると、iCalに登録されたデータも修正されます。
アプリケーション間のデータの連携ほど設定やらが難しいものはありませんが、Bento2とiCalの親和性はとても高く、同じアップル製のソフトウェアかと思うほどに簡単で、しかも直感的です。
新しいカレンダーイベントをBento2から追加する
iCalカレンダーと連携したBento2のフィールドから、新しいカレンダーイベントを追加するには、関連フィールドの左下にある「+」アイコンをクリックします。
「+」アイコンをクリックすると、関連レコードの表の中に新しい行が作成されて、タイトルなどを入力できるようになります。
新しいイベントを追加する際には、この表から追加登録をしても良いのですが、横長の表形式ですのでちょっと登録しにくい部分があります。そこで登場するのが、Bento2の関連ライブラリへの移動機能です。
+アイコンの2つ右にあるアイコンをクリックすると、Bento2の「iCalイベント」ライブラリに画面が遷移して、今新規追加したレコードが表示されます。iCalイベントライブラリは、下のようなフォームを持っていて、新しいイベントを追加する時には、とても入力しやすいフォームになっています。
個人的な感想ですが、iCalでイベントを追加するよりも入力しやすいように思います。
新しいイベントの内容を登録し終わったら、先ほどのToDo+αのライブラリに、さっと戻れると便利です。
Bento2はきちんとその辺りの機能も押さえてあります。
メインウィンドウの上部にある「iCalイベント」と書かれた右側に、ブラウザの戻るボタンのようなアイコンがあります。このアイコンをクリックすると、先ほどの「ToDo+α」のライブラリに戻ります。
しかも、「iCalイベント」ライブラリで登録した内容もきちんと反映されている状態になります。
最後に、iCal側でどのようになっているのかを確認してみます。
iCalを開くと、下のようになっていて問題なくiCalにも反映されている事が分かります。iCalと連動するようにしているオンラインカレンダー(MobilemeやGoogleカレンダー、Plaxo)とも同期を行えば、オンラインカレンダーにも問題なく反映されます。
iCalとMobileMeを同期させれば、MobileMeとWindowsのOutlookで同期させる事も出来ますので、様々なシチュエーションにも利用できそうな気がします。
Bento2に入力したデータが、iCal、MobileMeを通して様々なデバイス間で連携されるというのは、とても便利だと思います。それが簡単に設定できて、すぐに使い始める事が出来るというのは、とても良いですね。
次回は… MailとBento2の連携を試してみる