【倉下忠憲著】Facebook、Twitterで実践するセルフブランディング

2011/6/5 - 書評（ SNSの運用ヒント）

ソーシャルツールの使い方的な本は山ほどあって食指は動かなかったのですが、この本は「ソーシャルをどう使うのか」という点のヒントになりそうだったので買いました。
（黄色のカバーにも目を引かれたのですが）

読んでみると結構面白く、購入して一気に読んでしまいました。
セルフブランディングという言葉からは、なにやら「いやらしい感じ」の印象を持っていたのですが、この本に書かれている内容は「自身の価値観を認識し」「強みを生かして」「将来どのようになりたいか」という3つの要素をセルフブランディングの基本として紹介しています。

ドラッカーなどの他の書籍からの引用も多く、内容に厚みを持たせているような印象を持ちました。

結局「ソーシャルはこう使う」とか「こうやってセルフブランディングをするんだ」という明確な答えは書いてありません。
（これが正解という答えもない訳ですが）

自分自身の「過去／現在／未来」を自身で理解する為のヒントや、自身の強みを生かした情報が他人の「共感」を呼べるようにするヒントになる内容が、本の半分を占めています。

多くの文献から引用した「まとめ情報」的な感じですが、手っ取り早くセルフブランディング（将来なりたい自分を自分自身で作り上げる方法）を、ソーシャルという時代でやる全体像を掴むには良い本だと思います。

著者も書いていますが、短期的に成果を求めない事、自分に嘘はつかない事、そしてとにかく実践するのみです！