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アクセス解析では見えない事 -解析の時の注意点-

2013/3/12 - アクセスアップのヒント

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毎月アクセス解析のデータを公開していますが、実はあまり分かっていない事が多いのです。
そもそもアクセス解析で分かる事は表面上の問題で、氷山の一角に過ぎません。

でも訪問数やら直帰数やら具体的な数字が表示されるので、客観的にサイトの問題の原因が追求出来そうですが、原因の部分はふんわりした「見る人の想像」に過ぎない事も多いのです。

アクセス解析はエラーメッセージ

例えばプリンターで紙詰まりが起きた時、プリンターからは「紙詰まりが起きました」というエラーメッセージは表示されますが、なぜ紙が詰まってしまったのか、その原因までは教えてくれません。

もし紙が詰まった原因を特定して修理しておかないと、またいつ紙詰まりを起こしてしまうか分かりません。
でも紙詰まりの原因は、修理の担当者が想像して特定するしかないのです。

経験豊富な修理スタッフであれば、過去の経験からいくつもの原因を推定する事ができますが、昨日入社したばかりの新人スタッフでは、推定できる原因のバリエーションにも限りがあります。

アクセス解析にも、こういった難しさがあるのです。

直帰率が上昇している原因は何なのか、サイトや周辺環境の事をあまりよく知らないスタッフが解析するのと、それらを熟知しているスタッフが解析するのとでは、導き出される原因の可能性の数に違いが生まれます。

アクセス解析の数値の悪化原因がサイトに無い場合もある

サイトの直帰率が上昇した時に、真っ先に考える理由は何でしょうか。

検索されたキーワードとページのコンテンツがマッチしていない、ページの表示に時間がかかるなど、つい「サイト側の問題」を挙げてしまいそうになります。

しかし、必ずしも直帰率が悪化してしまっている原因がサイト側にあるとは限らないのです。

例えば、日本中で大人気の商品があったとして、その商品を販売しているECサイトの場合、その商品が売り切れている時には直帰率は異常に高い数値になってしまう事も考えられます。

これは「ユーザーの探しているものが無い」という状態ではありますが、サイト側で解決できる問題でもありません。

しかし、商品の在庫は無いが次回入荷時にメールでお知らせするという様に告知をしておけば、直帰率は減少しませんが、ファンになってくれるユーザーを囲い込むことだって出来るかもしれません。

アクセス解析で分かる数値の真の原因を探り、適切な対応を行う事が大切な訳です。

アクセス解析には想像力が必要

ここまで書いてきた通り、アクセス解析では「何かの結果」が分かるだけで、その原因までは分からないのです。
先程の例の直帰率増加の原因がサイト以外にあるように、原因まではアクセス解析では見えないので、結果をどのように読み取るのかが大切です。

アクセス解析はしょせん解析に過ぎないので、数字を丸のみして対策を行うのではなく、想像力を持って数値を見るようにしましょう。

  • 公開日:2013/3/12

KEN INO

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