パンダアップデート以降、「オリジナルコンテンツって何なのさ?」というのが、改めて個人的にも課題になっています。
Googleが言うような、オリジナルで付加価値のあるコンテンツは作れるのか・・・。
今回は経験のあるECサイトの場合について考えてみようかと思います。
ECサイトってメーカー(代理店)が配布した商品仕様をそのままページに転載する場合も多く、パンダの影響ってモロに受けるサイトカテゴリのような気もするので。
コンテンツがどうとかの前に商売がオリジナルじゃないという現実
そもそもの話なんですけど、世の中のほとんどが「他にも代替がきく」商売です。
小売りは言うに及ばず、不動産、求人、証券、美容整形、だいたいそうです。
「その店にしか無い」という商品やサービスは、結構レアものなのです。
そもそも商売自体付加価値を付けにくいという時点で、オリジナルで付加価値のあるコンテンツというものは、かなり厳しいのではないかという思いもあります。
ユーザーレビューを集める仕組みも良いのでは?とも言われますが、実際にレビューを集めるには結局「送料無料にする」とか、「ポイントバックする」とかでもしないと、なかなか集まりません。
でもそうやって集めると、コストもかかる上に結局良いことばかり書かれてレビューの内容にもバリエーションが生まれないので、あんまりコンテンツの差別化には繋がらないのかな。と言うのが正直な感想です。
これは楽天のあるショップの例ですが、こんな感じに良いレビューに偏りが出る可能性が高い。
(楽天の場合は、良かろうが悪かろうがレビューが集まればいいのですが)
Amazonやアップルのような大きな企業でなくても、その企業・そのショップに「忠誠度が高いユーザー」を囲っている場合はこの限りでは無いとは思いますが、冒頭で書いた通りだいたいの企業・ショップが「他でも代替えがきく」ので、そういったユーザーを数多く持てる場合は稀ではないでしょうか。
やっぱりオリジナルで付加価値のあるコンテンツは、自然に集まる形を狙うより、自分達で用意した方が早いし確実ではないかと。
商品説明は誰が書く?
ECサイトにおいて特にオリジナル性に注意しなくてはいけないのは、商品詳細のページです。つまり商品の説明部分ですね。
以前、商品ページの説明文はバイヤーが書くべしでも書きましたが、商品説明はECの運営担当者ではなく、商品の仕入れを行うバイヤー(マーチャンダイザー)が書くべき。というのが私の考えです。
そもそもオリジナルな商品説明を書けるのは、その商品について熟知している人間ですので、商品仕入れや商品に関する管理スタッフが一番適任のはずです。
もちろんそういった人達にどれ程の空き時間があるかですが。
幸い私がECサイトをやっていた時は、文才もあり情熱もある商品部のスタッフがいた事と、商品説明をひたすら書くアルバイトも雇ったおかげで、かなり商品ページは独自性のあるものになっていました。
知恵袋を使って
いくら商品の事に詳しくても、常にプロの視点だとイマイチ訴求力も弱く、結局競合サイトと同じような事を書いていた・・・なんて事もあります。
そこで、Yahoo!知恵袋などを使って視点のバリエーションを増やします。
知恵袋には、商品に詳しい人が見過ごしてしまうような、素人の視点がぎっしり詰まってます。詳しい人から言えば、「こんな簡単なことも分からないのかぁ」と言うような事も珍しくないですから、新しい気づきも生まれます。
そうやって、知恵袋を自分が扱っている商品や関連するキーワードで検索して、質問者の視点を盗むんです。
書かれているテキストを盗んじゃダメですよ。
まとめ
まとめると、商品説明なんかは
1.商品に詳しい人が書く
2.視点のバリエーションをストックしておく
をやる事でイケるはずです。(特に2の視点のバリエーション)
と、ありきたりなまとめになっちゃいましたが、いろんな情報に同じサイト内でアクセスできる「ワンストップサービス」も大事なユーザビリティの一つですから、結論が同じでも気にしない気にしない。
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- 公開日:2012/8/15
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[…] 場合、どのような考え方でユニークなコンテンツを作って行けば良いのかという考え方が、Re:veryのオリジナルコンテンツは視点のバリエーションが生むという記事で解説されています。 […]