私も先日、Googleの7インチタブレットNexus7を購入して使っていますが、最近はタブレットへの不満の方が大きくなってきています。
タブレットは、「ブラウジング・ゲーム・映画を見る・読書をする・文章を書く」と、まさに高機能であらゆることが、7インチの「板」だけで出来ます。
どこに不満があるんだ?と思われるかもしれませんが、バッテリーの持ちが悪いとか、処理速度が遅いとかではありません。
小さなボディにたくさんの機能が詰め込まれている所に、不満を感じる要因があるのです。
そう「便利すぎる」故に、ついついあらゆる事をタブレットでやろうとして、コピペのやりにくさや複数アプリの切替の面倒さなどの「パソコン的操作感」が無いことへ不満が募っているという感じです。
適材適所という言葉があるように、いかにタブレットが高性能で高機能だとしても、しょせんはタブレット。
その守備範囲を超えるような使い方をすれば、使いにくく感じてしまうのは自明の理でしょう。
タブレット端末の出荷台数
2013年1月9日のITPROの記事によると、米NPD DisplaySearchの2013年のタブレットの出荷台数予測は2億4000万台で、ノートパソコンの2億700万台を上回るそうです。
2013年は世界市場でタブレットがノートPCを上回る年、米調査会社が予測:ITpro
おそらくそうなるだろうね。という感じですが、今後もタブレットの出荷台数はどんどん増加していくだろうと思います。
私の買ったNexus7は16GBで約2万円と手が出せない価格帯ではないうえに、持っている人が周りに増えてくれば「私も欲しい」と思う人も増えてくるはずです。
世界的に見れば、北米や中国といった市場はますますの拡大をして、アフリカなどの途上国での普及も今後進んでくるはずですので、出荷台数だけを見ればタブレット市場はノートパソコン市場を上回る規模になる事は間違いない所でしょう。
ノートパソコンは不要になるのか?
冒頭で書いた通り、適材適所の考え方で言えば、タブレットがノートパソコンに取って代わるという事はないでしょう。
タブレットは確かにコンパクト且つ高機能・高性能で、ノートパソコンで出来る事のほとんどが可能です。
しかし、その小ささ故のインターフェイスに問題があります。
キーボードとマウス(トラックパッド)は、パソコンが世の中に生み出されてから存在するレガシーなインターフェイスです。
最近では音声での入力など、別のインターフェイスもありますが、主流はやはりキーボードとマウスです。
タブレットにはこのキーボードとマウス、特にキーボードがソフトウェアとしてのみ搭載されている点に、インターフェイスの大きな欠陥があります。
iPad用のケース一体型キーボードなどが、これだけたくさん発売されて多くの人が使っている所を見ても、タブレットの入力インターフェイスが貧弱だと言えるでしょう。
キーボードを接続してノートパソコンと同じ事が出来るとしても、画面も小さいですし入力インターフェイスが貧弱である事には変わりないので、ノートパソコンに取って代わるような事は無いはずです。
スマホ・タブレットがこれから起こすイノベーション
スマホ・タブレットが登場して、私たちの検索行動は大きく変わりました。
テレビを見ていて「この俳優さんの奥さんは誰だっけ?」といった、たわいもない情報ですら、スマホやタブレットでささっと検索するという事が、すっかり日常になりました。
また、従来のケータイでもゲーム市場はありましたが、スマホの登場でゲーム以外の領域のアプリ市場も生まれて大きくなっています。
では、今後スマホやタブレットはどんなイノベーションを起こして、我々の日常生活を変えてくれるでしょうか。
これからどんどん性能が向上していっても、今のスマホやタブレットの守備範囲を超えるようなイノベーションは起こらないのではないかと思っています。
仮に画面が折りたたみになって7インチから15インチくらいまでの可変になったり、キーボードやトラックパッドが搭載されたとしても、それは単に「小さく薄いノートパソコン」というだけで、日常生活を変えてくれるようなイノベーションとは言えません。
つまり、スマホやタブレットは「今の使い方・守備範囲」が、完成形なのではないでしょうか。
タブレットの限界
タブレットの守備範囲が完成形である以上は、適材適所で使い分けをしていく必要があります。
- ブラウジングして情報を収集したり、思いついたアイデアを簡易的にメモするには、タブレットやスマホが最適
- ブログの記事をガッチリ書いたり、情報をコピペしたりする本格的な調べものをする際には、ノートパソコンの方が最適
タブレットにノートパソコンの役をやらせたり、双方を比べてどちらが良いの悪いのではなく、双方の良い点・悪い点を見極めて使い分けるという事が、使う人間の側にも必要です。
ただ、今後タブレット・ノートパソコンという垣根をチャラにするようなイノベーションを、世界の誰かが起こしてくれる事も期待しています。
5年後か10年後にこの記事を読み返して「何を書いているんだ?バカじゃないのか?」と思えるようになっていたらいいなと。
完全に他人任せですがww
- 公開日:2013/3/11
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