「キャッシング」とか「看護師求人」など、いわゆるビッグキーワードのSEOに対して、特定のキーワードではなく幅広く様々なキーワードで訪問数を増やすロングテールSEOがあります。
訪問数という点では、特定のビッグキーワードで上位表示した方がより多くの訪問数を獲得できますが、訪問したあとに購入などには直接的に結び付きにくい事も多く、コンバージョンの効率には疑問が残ります。
対してロングテールは、ユーザーの要望にマッチしたキーワードを数多く上位に表示させることができれば、かなりコンバージョンの効率も良くなります。
共に成果を出すためにはかなりの時間を要する点は変わりませんが、SEOとしての成果が出たあとのコンバージョン効率が変わります。
ビッグキーワードの対策は高コスト
ビッグキーワードで上位表示をさせたい場合、かなりガッチリとしたリンクビルディングが必要な事も多く、もしSEO業者に対策を依頼するとなると、かなりの高額になってしまいます。
例えば月額で50万円とか、100万円近くになってしまうキーワードだってあります。
今だと下手をするとリンクペナルティを受けてしまう事もありますので、ビッグキーワードのSEOはリスクもそれなりに大きいのが現実です。
一方ロングテールSEOは、コンテンツを増やしたりページを追加したりと、基本作業はサイトの中を変えていく事にあるので、SEO業者に依頼せずとも対策ができたりします。
ビッグキーワードのような大きなリスクもありません。
「なんだ、同じように時間がかかるなら、SEO業者に払うコストもかからないし、リスクも少ないんだからロングテールSEOの方が良いじゃないか。」と思うかもしれません。
ロングテールだからコストが安い訳ではない
ロングテールSEOは、業者に依頼する必要はないかもしれません。
しかしだからといって、決してコストが安いという訳ではありません。
ロングテールの基本作業はサイトの内部修正だけですので、コンテンツの作成やページの修正は徹底的に時間をかけて行う必要があります。
ウェブ担当者だけでなく、社内のあらゆる部署のスタッフの協力が必要な時もありますし、場合によっては新たにスタッフを採用する必要があるかもしれませんので、人件費というコストがかなり高くつく場合もあります。
またサイト内部の修正が上手く出来ないために、システムの改修をせざるを得ない場合があるかもしれません。
新たにスタッフを採用してシステム改修まで行ったら、それなりのコストがかかる事は容易に想像できるかと思います。
ロングテールSEOの実施にはしっかりとした予算組みが必要
ロングテールSEOを実践する時には、「何をやるのか」、「どこまで突き詰めてやるのか」といった点を明確にして、しっかりと予算を組まないと、実行して成果も出始めているけど、なかなか投じた費用の回収の目処はたたないといった事も起きてしまいます。
対策でどの程度の売上拡大が見込めるかは予想しにくいですが、かけたコストがどのくらいで回収できるのか、現状の客単価などから試算しておいた方が良いかと思います。
もし、ロングテールSEOをやろうとしているサイトで、以下のような項目に当てはまる場合システムの改修や入れ替えが必要かもしれませんので、そのコストも見積もりに入れておきましょう。
・タイトルタグはページごとに異なる内容に意図的に変更できない
・重複ページが発生してしまっていて、<head>の修正もできない
システムの改修や入れ替えをしたら、費用回収が現実的ではない場合などは、無理に本体サイトにロングテールSEOを施すのではなく、「ロングテールで集客をする為だけのサテライトサイト」を作成すれば、自由度も高くトータルコストが安くなるはずです。
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ロングテールSEOの実践については、私もいくつか記事を書いているので、あわせてぜひご覧ください。
ドメインパワーが弱いサイトのロングテールSEO
ロングテールSEOを実践する方法とその考え方
ロングテールSEOの実践 【事例紹介】
その他、以下のサイトの記事も参考になるはずです。
リアルタイムSEO日誌の記事 | 株式会社クラッソーネ
キーワードを意識しないロングテールSEO手法 | SEOとその周辺
ロングテールSEOまとめ | SEOのホワイトハットジャパン
- 公開日:2013/4/10
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